詩人の郡宏暢さんが制作・デザイン・世話人を務める詩誌Uneditedに「虹と指サック」と題して俳句14句を寄せています。
郡さんといえば労働の辛さを任意の酒で割って串刺しの色気をそっと添えたような詩を書かれる方なので、わたしも作品をまとめるにあたり「労働つら!」の要素を盛り込みました。
タイトルの種明かしをすると、
年度末進行ゆるく指サック
箱庭に空ひろすぎる彩虹旗
という2句から取っているのですが、「指サック」に象徴されるのが労働なら、「虹」は労働の場で異物扱いされてしまう、ひとそれぞれの自然なあり方と捉えてもらってもいいかもしれません。
六月、職場のロビーにレインボーフラッグが掲げられていました。いまは形ばかりの取り組みかもしれないけれど、形ってのが結構大事だと思う。