とうめいロボ先輩のOteteを聴く。
高い声、囁くような、一度殺した息を、か細く吐き出すような。
少女性を感じさせる歌詞。ときに怖い世界があーんと口を開けている。
ロボ先輩の持っている怖さが、私はとても好きだ。
朝もやのなか
たどりついたら
あなた浮かんでいた
泡になって
「みずうみ」
手首を見てる
地図を描いたのさ
ツバメの影絵
「ツバメの影絵」
窓の外では怪獣たちが
家のなか覗いてる
マドレーヌを狙っているのさ
よだれが出ている
おいで! おいで!!
一緒に待とうよ
3時がくるのを
「ふわふわちゃんとマドレーヌ」
ぼくのゆめは ほのおになること
ぼくのゆめは こおりになること
「てがみ」
その名の通りの、透明感。
日に透かせば傷だらけだ。
細かな傷が、光をより複雑にする。
カフェで聴けるようなさりげなさややさしさがあって、でも、聴いてたら珈琲飲むより泣いちゃうかもしれない。
あうう。ロボ先輩、なんでこんないいCD作っちゃうんですか……。