「死ぬ前に予約しといたエントリでたまに更新されてるみたい」

手の冷たいひとは心が温かくおでこの熱いわたくしは風邪

アリバイのために選んだお土産を手渡す前に振られてしまう

尼僧K葡萄の房を掌で包み「罪深いほどもてましたとも」

モーテルのシャワーは強いお嬢ちゃんきみはちっとも汚れていない

遠くまでこのまま走っていくつもり自殺念慮の燃え尽きるまで

おとなだと思える人がことごとく年下だった二十九の春

二番目でいいから僕も一番をつくるだなんてそんな朝焼け

この春に定年退職した父が俺のジャージで行くどぶさらい

この窓が開くのならばぎりぎりで死ねる高さの部屋だと思う