台北の隠れ家にひきこもる旅(1)隠れ家にチェックイン

わたしの人生初海外旅行だった前回の台北滞在で花布を買いに訪れた「迪化街(てきかがい / でぃーふぁーじぇ)」という町がちょっとよかった。
リノベーション建築におしゃれなカフェ。漢方薬局。ドライフルーツ。
迪化街付近にお手頃価格のおもしろそうなホテルがあったのでExpediaから予約してみた。

建山大旅社(じえんしゃんだーりうしゅー、みたいな発音のはず)

おわかりいただけただろうか。
ここは昔懐かしい「これぞ台湾!」を再現した宿なのだ。

タクシーから降りてちょっと迷いながら上を見上げると建山大旅社の看板が出ていた。
道で煙草を吸っている30歳前後の男性(無精髭を生やして煙草を吸っている30歳の大森南朋をイメージしてください)に「ジェンシャンホテル?」と声をかけられる。

え。なに怖い。逃げよ。

と思ってダッシュしかけたが、冷静に考えればホテルの人だ。忘れていた。そう。建山大旅社はホテルというよりもゲストハウスに近い価格帯の宿だからフロントのお兄さんが極端にカジュアルでもおかしくない。
フロントの大森さん(仮)にパスポートのコピーを見せて、部屋のキーをもらう。Wi-Fiのパスワードがカードに書いてあってなかなか気が利いてる(去年泊まった宿はフロントの横に書いてあるだけだったので、部屋に入ってからしまったー! と思って電話で聞いた。複雑なパスワードでなくてよかった)。夜9時以降はフロントが無人になるそうで、エントランスのドアの開け方について簡単な英語で説明を受けた。

建山大旅社ロビー

ホテルのロビー。複数人で泊まったら記念撮影不可避じゃろ!

さて。
部屋は5階だけど、エレベータはない。
まじかよ、と思ったが大森さんが部屋の前までスーツケースを運んでくれた。

部屋は期待以上におもしろい感じだった。すっごく狭いけど一人部屋なのに二段ベッド。というかロフトベッドの下が書斎みたいになってる。わかりやすい写真が撮れなかったのでExpediaからシングルルームの写真をご参照ください

注意:次の次の写真にわたしの美しい足が写っているので目が潰れそうなひとはそっ閉じプリーズ。

ロフトベッドの下

ベッドの下が書斎っぽくなってる。

ベッドにいるところ

おひとりで心ゆくまで足をぱたぱたしていただけます!

「台湾の冬は短すぎるためにエアコンには冷房の機能しかない」

という話を聞いて身構えていたのだが、ちゃんと暖房もついていた。
当然湯船はないけど安定して温水の出るシャワーがあるし、トイレも清潔だ。
拭いた紙はちゃんと便器に流せる。
タオルも用意されてるし歯ブラシも石鹸もシャンプーもあるし。
(パジャマはないけど外国のホテルってないのがわりと普通みたい。わたしはもこもこの冬パジャマを圧縮袋で薄くして持参しました)

駅から頑張れば歩ける距離(20〜30分くらい)で、こんなにフォトジェニックな内装を揃えてこのお値段なのだから良心的だ。多少粗いところがあっても「おもしろいんだから許す!」という気になる。

ただ、冷蔵庫は冷たい飲料を冷たく保つみたいな小型のものだった。あまりガンガン冷やせるタイプではないと思う。買ってきた米乳(書斎っぽい写真に置いてある飲み物。ピーナッツ味)を入れておく分には不足はなかったけど、夏にアイスを買ってきてシャワーの後に食べたいときにはちょっと困るかな? ま、いいじゃん。アイスは外で食べれば。コンビニも甘味屋も徒歩圏内なのだから。
ちなみに米乳は宿の斜め前の店で買ったものだが、わたしは中国語が話せないので「米乳、外帯(持ち帰り)」とメモに書いて注文した。「内用(ねいよん)=お召し上がり」「外帯(わいだい)=お持ち帰り」は頻繁に使います。テストに出ます。

出かけるときに大森さんにサクマドロップスを渡したら “Wow! Thank you!” とにっこり笑ってくれた。ぶっきらぼうに見えるかもしれないけど親切だし案外気さくなのでこれから建山大旅社に泊まるひとは髭面の大森南朋に睨まれても逃げなくて大丈夫です。

ところで2019年初夏に訪れたトルコのことを「うたとポルスカ」に寄稿しました。読んでね。