半分妄想トルコ日記(4日目・後編)逃げないトルコアイス


予定より早くアンカラに戻ってこれたので、思い切って本来なら会う予定はなかったゲーム会社勤務のルークにメッセージを送ってみた。夜食でもおごってもらおうと思って。(←トルコ滞在の副作用でおごられることに慣れてしまった)

彼は極東の文化が大好きだ。同業者として小島秀夫監督の動向をチェックしていたりする。プロジェクトを成功させたら韓国か日本に遊びに行きたいと言う。軽く「イエローフィーバー」を患っており、叶うことならアジア人女性を妻に、と夢見ている。が、彼とわたしは結構年齢も離れているし(ルークは20代である。)むずかしい関係になったりはしない。わたしは彼に東アジア文化をレクチャーするマスター・ヨーダだ。
ルークは生活感溢れる赤い車で現れて、挨拶もそこそこに
「日本のファッション大好き〜! そのパンツかっこいいねぇ〜!!」
と、わたしのお気に入りの森の動物さん刺繍入りサルエルパンツを褒めてくれた。さすが弟子。わしのもてなし方がわかっておる。
にぎやかな学生街のMADO(トルコの有名なスイーツ屋さん&カフェ。チェーン展開しててあちこちにある)でトルココーヒーとロクムをいただきながらひたすらだらだらしゃべるのは楽しかった。
「唇が日焼けしてつらい! 真っ赤だしガッサガサ!」「日本人はそういうの気にしすぎだよ」とか。
「日本の畳を買っていいか聞いたらママに大反対された」「かわりに畳と同じ素材のサンダル(=草履)はどう?」とか。
アンカラではアジア人女性との出会いは期待できないんだ、とルークはしょんぼり話していたけど、実際にカフェの中でわたしが唯一の(見た目でそうとわかる)東アジア人だった。なるほどなぁ。
何を話していても、ルークは目をキラキラさせて前のめりに聞いてくれるので、ちょっとだけ猫カフェの猫になった気持ちだ。うん、知ってる。君が平たい顔大好きなの知ってるよ。うんうん、好きなだけ見ればいいさ。
MADOを出て、種類の豊富なドンドゥルマ(トルコアイス)屋さんに行った(たぶんSimという店だと思う)。トルコアイスと言えばなかなか渡してくれないパフォーマンスを連想するが、地元の人が普段行く店ではパフォーマンス抜きですぐに受け取ることができる。パフォーマンスがうざいと感じるひともトルコアイスを諦めずに観光地からちょっと離れた場所でトライしてほしい。
どれにしようかだいぶ悩み、パイナップルとピスタチオのダブルを買ってもらった。選んだアイスの上からチョコレートをトロリとかけてナッツをまぶしてくれる。こんな食べ方初めて。ていうかそもそもドンドゥルマのダブルって初めてだ。日本人はトルコアイスが好きだけどフレーバーはヴァニラとチョコとストロベリーくらいしかないよ!! と鼻息荒く語ってしまった。

上がピスタチオ、下がパイナップル。

通りには露店がいくつか出ていて、記念に何かお土産を買ってあげると言うのでアクセサリーを選んだ。ブレスレットとアンクレット。
ホテルの前まで送ってもらい、再会を約束してハグして別れた。

翌朝、空港でフレディにもうひとりの友人に会ってきたという話をした。
危険なことをするなと言われるかと思ったけど、彼はただわたしのアンクレットを指差して、
「それ、こちらの言葉でhalhalと言います」
とだけ言った。

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