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アラブ香油を試しました(2)

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アッター・アル・カーバの方が好き!
と最初は思ったけどしばらく使ってみるとサフワの方がおもしろい。
まず、けっこう木です。甘くてウッディ。アンバーでもあるのかな。
なんとなくすうすうしているけど寒いとこまではいかない(樟脳のような?)清涼感もある。
これは、いい寺ですよ。
新築の本堂。真新しい材木の匂いと、仏具や布に染みついたお香の匂い。
いやしかしそれでいて食べ物のようでもある。
よく乾燥した木を食べることができるならこういう匂いかもしれない。スパイスのふんだんに練りこまれた木のケーキ。
基本的に新築の寺なのは揺るぎないのですが、おいしそうなバニラを感じたり、天花粉のような粉っぽさを感じたり、いろんなニュアンスが楽しめるところがいい。

LPTさんによると「主役はアンバーとローズ」ということなのですが、素人ゆえローズがわかりませんでした。こういうときドヤ顔で “Well blended” (よいバランスでブレンドされているためにどれかひとつの香料が突出せずよく調和したひとつの香りのように感じますね的なニュアンスで英語のフレグランスコニュニティで使われているっぽい)を使いたいけど、用法合ってるのか。

あと、わたしの場合いつも5〜6時間でいなくなってしまうのですが、tanuさんのように十数時間持続させるためにはもっと多めにつけないといけないのかも。たーっぷり塗りこんだらどうなるんだろう。いま手元にあるのはお試し用0.5mlロールオンボトルなのですが、一本まるごと買って試してみたくなる。

まるごと買いたくなったらドバイから取り寄せ可とのことなのでゆっくり検討したいと思います。
→ Al Haramain Perfumes Online Shop

(そもそもドバイから取り寄せ、というところにロマンがあるよね……)

アラブ香油を試しました(1)

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ずっと気になっていたアラブ香油をこの度取り寄せました。→LPT direct
その名も「アッター・アル・カーバ」。聖地カーバ神殿の名前がついてる。「おいせさんお清めスプレー」みたいなものだと思っていいのでしょうか。

Attar Al Kaaba
※こちらのリンク先はアルハラメイン公式ウェブサイト

塗った瞬間白い服の男性&黒い服の女性の一団が思い浮かぶのかな、と思ったりもしたけれど、そういう感じでもなかった。人々が纏っている香りというのは香りのプロダクトが全部混ざったものだから香油だけで「めっちゃアラブ!」というイメージにはならないのかもしれない(ちなみにアラブのおうちではバフールというお香を家の中で焚いて衣服にもその香りが移るようにするそうです)。

とはいえ、やはり日本国内でふだん嗅ぎ慣れているような香りではないです。「外国」を感じる。
トップノートは蜜のように甘く濃厚な薔薇が強力なボディブローを打ち込んでくる。
モンタルのアントンスカフェも同じくこのボディブローを感じたので、このドスンと来るのが薔薇+ウード(=沈香)ってことなのかもしれない。ウード単体の香りがよくわかりません。お香としての沈香ともまた違うようだし……。
その後徐々に薔薇が薄らいで洗浄力の強い石鹸みたいなムスクの香りが目立ってくる。もちろん香りと洗浄力は関係ないんだけどなんか「強そう」なんだよな。強そうな薔薇石鹸。
ロクシタンのローズも「薔薇石鹸」と感じることはあるけど、あちらはとにかくふわふわとやわらかい。その代わり鬼拡散する。
アッター・アル・カーバは香油。アルコールを含まないだけあって拡散力は控えめ。時間の経過とともに徐々に強さは減衰しつつ長く長く肌の上に残り続ける。

2019年の初夏トルコに行って、どこにいってもいい香りがする(ホテルのロビーも地下鉄の車内もウエットティッシュもいいにおい!)状況を体験したのが香水沼ドボンの遠因だったような気がします。それからCelesセレクトを試し、2020年新型コロナウイルスの流行が深刻化する直前の2月にノーズショップに行き、その後順調に沼の浅瀬を歩き回ってムエット送付サービスを利用したり、試したい香水を少量だけ取り寄せたり。気づいたらLuckyScent(アメリカ)からサンプルを取り寄せ、FragranceX(アメリカ)で目当てのボトルが安く出ていないか探す日々を送っていました。香りはちょっとした旅だから、本当の旅行ができないいま、いろんな香りを取り寄せて嗅覚の小旅行を繰り返しているのだと思います。