最近読んだのは

倉橋由美子『聖少女』
北野勇作『メイド・ロード・リロード』
森奈津子『先輩と私』
 
図らずも、「書くこと」について書かれた小説ばかりです。
 
北野勇作さんの小説を読むのは『かめくん』『どろんころんど』に続いて三冊目。
どの作品にも、ひっくり返ったカメが空中で足をばたつかせてもがくような悲しさと可笑しさがある。
『どろんころんど』にはカタルシスがあったけれど、
『メイド・ロード・リロード』は出口がなさすぎてちょっと苦手。
 
 ★

先日、guca [1]メンバーで、
男のひとから指輪をいただくことについて話しました。
わたしは指輪をもらったことがありません。
ネックレスやペンダント、チョーカーの類ならばあります。

いちばん痺れたのは、

「ガラス玉だよ。君が負担に思わないものがいいと思って」

と言って、白鳥の刻印されたネックレスをもらったときでしょうか。
あれは嬉しかった。
わたしの人生にそんなハーレクインな瞬間が訪れるとは夢にも思わなかったので。
真顔でそんな台詞が吐けるって相当なものです。もちろん誉めてます。最高です。
 
※誕生日が近いからといって、プレゼントを要求しているわけではありません。
 
↑強調。
 
 
人生にスペクタクルを求めると、ふつうの幸せが逃げてゆくようです。
 
でもさ、
キアヌ・リーブスとゲイリー・オールドマンを並べられて、
どっちか選べっつったら、断然ゲイリー・オールドマンじゃない?!
もしくはアンソニー・ホプキンスじゃない?!
 
キラキラした目で見られたら目ん玉えぐりたくなるもの。
これはもう、仕方がないのだと思う。
 
こういう間違った方向にドリーミーな部分をかわいそうに思ったり、救い出したいと思ったりしてしまうタイプの男性とは、一生かかっても歩み寄れないのでしょう。
 
 
嗚呼。

 
 

[1] http://guca-love.blogspot.com/

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