台北の隠れ家にひきこもる旅(6)ひとり旅と61noteと旅行ゴミノート

ひとりで台湾に来た(行った)と言って(日本でも台北でも)何回か驚かれたのだが、ひとり旅はそんなに珍しいのだろうか。

いや、わかるよ。旅行会社で申し込む場合、おひとり様料金が追加されるので経済的でない。
個人旅行だとしても、ひとりでは料理を何種類も頼んで食べくらべることなんてできない。
夜市名物の巨大な鶏排(じーぱい)だって、ひとりなら買うのを躊躇してしまう。

でもひとりは気楽だ。夜中に目が覚めて深夜番組見てもいいし、ベッドで甘いジュースを飲みながら旅行ゴミノートにゴミを貼り付けていても「お菓子の袋は捨てて! 虫がわくよ!」とか言われない。

っていうか、誰かと一緒に行く場合、経済状況が著しく違うとお互い疲れるでしょう?
わたしはできるだけ安いホテル、場合によってはゲストハウスの相部屋でもOKぐらいに思っていても、友人はフロントのひとがビシッと制服着ててシャンデリアが下がってて見るからにお湯の温度が安定してそうな朝食ビュッフェつきのホテルに泊まりたいかもしれない。
「LCCはちょっと抵抗がある……」って言われるかもしれない。
だからもし誰か海外旅行するなら、現地集合・宿泊先ばらばら・現地解散の旅がいいかな……。

あと、ちょっと考えたのは、本当はみんなひとり旅なのに防犯上「友達と一緒に来てる」とか「ツアーで来てる」とか言い張ってるんじゃないの、っていう。
台湾はギラギラかつニヤニヤした感じでガン見されることがないからつい正直にひとり旅だと白状してしまっているが、もしかして言わないほうがいいのか。今後気をつけます。

さて、わたしのようなソロ活動がお好きな方にも自信を持っておすすめできるビールのお店が61noteです。

61note

このソーセージが甘くてじゅわっとしておいしいの。

ビール、甘いソーセージ、きゅうりでさっぱり。
うっかりすると無限ループだよこれは。
(と言いながら一杯しか飲んでいない。酒に弱いので)

朝食も昼食もさっと食べてさっと出ていくタイプの店だったから、61noteでゆっくりのんびりできたのはすごくよかった。お店の内装もスタッフの女性もおしゃれだった。こういうとこで一人でビール飲んでるとかっこいい大人になったような錯覚に陥るわ。ヒャッハー。

旅行ゴミノート

旅行ゴミノートの一例です。

余談だが旅行ゴミノートを始めると

「ゴミノートに張り込んだらかっこよくなるかどうか」という目線でものを買うようになる

らしい。
自分はそこまでではないと思っていたのだが、徐々に一度手にしたゴミは可能な限りノートに貼りこみたいという欲望に支配されるようになっていたようだ。
台湾から帰ってきた際に空港のバス乗り場で
「台湾岡山便の搭乗券をお持ちの方は岡山駅までのバスが無料です!」とにこやかに言われて俺の大事なゴミを回収しようとするとは……!」と敵意を覚えた。

(でも結局おとなしく搭乗券を差し出して無料で乗せてもらった。)