バルカン役 東井浩太郎
質問
初めての撮影の現場は?
役作りのためにどんな工夫や練習を?
演じた役はどんな人間?
福間監督はどんな人間?
この映画に参加して何か変わった?
略歴やそのほか自由に。
回答
殺人的な猛暑。吹き出す汗の感触。線香の匂い。覚えたセリフが出てこない。頭の中が真っ白になるという経験もしました。自分自身の出来ばえは散々だったけど、楽しかったです。
どうやって生計を立てているのかわからない詩人の役ということで、今の自分自身と近すぎて、逆にどう感情移入するかに悩みました。自分を演じるというのも変だし、自分ではない誰かを演じる、その距離の取り方が難しかったように思います。
上記の理由で、バルカンというキャラクターを最後までつかみきれませんでした。逆に言えば、自分はどういう人間なのかを、いい歳をして、いまだに探し続けているような、ふわふわとした人間を結果的に演じた気がします。
すごい、のひとことです。人間発電所。
演じることの難しさと喜び。役者として生きる人々を心底うらやましいと思うようになりました。
1962年生まれ。現代詩朗読グループ「大朗読」 [1]に参加。
[1] http://www.geocities.jp/buraiha1974/dairoudoku/