12月5日金曜日、ポレポレ東中野での上映最終日。午後からの南風は雨をともなってどんどん激しくなり、ほとんど台風の様相になった。
だれが降らせているのか。「なんなんじゃ!」とみづきのように、空に向かって叫びたい気持ちを鎮めながら、夕暮れを待つ。午後6時、雨も風もおさまり、ほっとする。
8時半。一番乗りの監督につづいて、レポートの写真を担当してくれた松島君、SPOTTED PRODUCTIONSの直井さん、そして宣伝スタッフが到着。こんな悪天候だったにもかかわらず、受付ロビーは、すでに開場を待つ人で埋めつくされている。最終日の今日は、先着15名様にプレゼントしてきた「岡山ミニみやげ」を、先着30名様に奮発。「岡山ミニみやげ」とは、岡山での上映委員会製作のロケ地マップと岡山を代表する和菓子「大手饅頭」なのでした。
9時。福間監督は、最後の挨拶に立った。
「こんな嵐のような天気だった最終日の今日、大勢の方が来てくださって、ほんとうにありがとうございます」。
「『岡山の娘』の立ち上げから東京での上映の今日までの約2年間、もうダメかと思う場面に何度も遭遇したけれど、それらすべてを支えてくれた人たちに感謝します」と語った。そして、今日初めて見てくださる皆さんに、
「今回のトークで何度か話してきたことですが、『岡山の娘』は、たんに芝居をカメラで撮ったというものではなく、言葉と映像が出会う映画なのです。92分、ぼくと岡山のスタッフが作った表現にどうぞつきあってください。そこから何かを受け取ってくださればうれしいです」と伝えて、大きな拍手を受けた。
上映後、パンフレットや著書にサインを求める観客の方に、福間監督はニコニコ顔で応対し、また感想を語ってくださる方の声に熱心に耳を傾けた。こうして3週間のレイトショー上映は、幕を閉じた。
『岡山の娘』を観てくださったたくさんの皆さん、本当にありがとうございました。
何回も見てくださった方、宣伝活動を手伝ってくださった方、チケット販売に協力してくださった方、心からお礼を申し上げます。
そして、半年近くにわたって、こまやかであたたかな対応で、監督とわたしたち宣伝スタッフを支えてくださったポレポレ東中野の皆さんにも感謝の言葉を送ります。
宣伝スタッフ Antony