もうこれ以上することはない
と会う人みんなが言った
2007年夏、岡山
 
 

ヒロイン、小川みづき。岡山大学農学部の学生で、母との二人暮らしだったが、その母が借金を残して亡くなった。彼女のまわりには、小説家志望の友人智子、詩人バルカン、喫茶店をもつ水野照子がいる。みづきは大学をやめ、シナリオを書く青年啓介と出会い、小学校の先輩さゆりと再会する。みづきが青果市場で働きだしたころ、会ったことのなかった父立花信三がヨーロッパから帰ってくる。信三を受け入れられず、どうしていいかわからなくなるみづき。謎の男に見つめられる啓介。新しい恋をするさゆり。小説を書く智子。暑い夏がつづく。やがてみづきに、公園のベンチで信三の横にすわるときが訪れる。 
 
青果市場のみづきとさゆり信三・照子・バルカン河岸に佇む啓介
信三とみづき