詩人福間健二がつむぐ世界と映画への新しいヴィジョン。

未来への視界をさえぎられ
疲労のなかにうずくまる世界にむかって発信する
日本の地方都市岡山の、ひとりの娘の夢と現実、ひと夏の経験。
 
岡山

 

あなたの窓が閉ざされているから
わたしは目を閉じて
自分の体が入る箱を想像した
ゆうぐれの
川べりに立ち
自分を入れて流れてゆく箱を想像した
その箱は流れていって
夜の人々は迷路に消えて
わたしもいなくなって
いま
この空に
炸裂して光るもの
ほかに何を見るのだろう
あなたの目
魂の窓
それがひらかれるとき
わたしは帰ってくる
むかしのわたしとはちがう
わたしの知らないだれかになって


 
 
 
『急にたどりついてしまう』以来、福間健二の13年ぶりの監督作品。
撮影は、『映画の記憶』『映画の記憶2』『イザナミ』を監督した大西一光。
音楽は、朗読カセットテープ『地下帝国の死刑室』を福間健二とつくった吉田孝之。
使用される詩は、福間健二作品とともに、バルカン役で出演している東井浩太郎が書き下ろした「このスープは正確に狂っている」、そして若い世代でいまもっとも注目される詩人三角みづ紀の詩集『カナシヤル』からの作品。
主演の西脇裕美は、オーディションで選ばれた新人。
そのほかのスタッフ・キャスト、全員、この映画への呼びかけに応えて参加した岡山在住の人たち。
 
 
 

>>福間健二・『岡山の娘』製作のための12のメモ
>>福間健二、『岡山の娘』について語る

 
 
 
製作=tough mama・岡山映画祭実行委員会・幻野映画事務所
 
2008年/日本/HD撮影/カラー/92分