香川は、数々の映画の舞台となっています。最近は、映画ロケ地をめぐる観光コースがあるほど。福間監督も、4月12日(日)の午前中、今回の企画の主宰者の成合一康さんに案内され、なんと『世界の中心で、愛を叫ぶ』の舞台となった四国最北端の町、庵治町を訪れました。その海辺の町の佇まいに「やっぱり、いい場所を探しだしてるね」。
早めの昼食をとった高松の中央市場近くの「いただきさんの海鮮食堂」も、福間監督はすっかり気に入った様子。ずらりと並んだ魚料理の皿から好きなものを選ぶセルフ式に、「これはいいな。迷ってしまうけど」と、ニコニコ顔。
今日の上映後のトークでは、まず、藤川祥虎さんの映像作品と木村恵美さんの詩朗読のコラボレーションをめぐって、「映像と言葉」の話題が、弁士による活弁のあったサイレント映画の時代にまで広がりました。そして、福間監督は、「音のことがほんとうによくわかっている映画作家はあまりいない」と、藤川さんのこれからの活動への期待を語りました。
ANNRIさんは、「昨日は、『岡山の娘』の技法的な面に焦点をあてたけど、今日は内容に切り込みます」と、さまざまの角度から質問。英語タイトル『My Dear Daughter of Okayama』の“of” の意味するものをめぐって、父と娘について、男性と女性の現在について、そしてナレーションの「もうすることはない」についてなどなど。
最後に「みづきは、このあとも岡山で暮らすのか?」という質問が出ました。藤川さんが、自分がいま高松にいる理由を語りました。福間監督はちょっと困った様子。見た人それぞれが自由に受けとっていいということでしょうか。
二日間にわたった「シネマコレクション2009」。みなさん、ほんとうにお疲れさま。

高松応援スタッフ うどん大好き娘