2016年 雑感

2016年12月30日

今年1年も,様々な事件が並行的に進む中で,あっという間に残すところ僅かになりました。

弁護団事件でも,いろいろと印象に残る出来事がありました。その一つとして,安保法制違憲訴訟があります。今年,全国各地で,安保法制違憲訴訟が提起されました。岡山でも,多くの市民の方々が原告になり,岡山地方裁判所に国家賠償請求という方法で訴訟を提起しました。第一陣,第二陣併せて,560名の方が訴訟に参加されています。その第1回口頭弁論期日が,今年11月24日午前10時から開かれました。その期日において,原告の方の中から,5人の方が意見陳述をされました。その全文が,「安保法制違憲訴訟おかやま」のホームページの「口頭弁論」のページに,PDFファイルの形式で掲載されています。私はその場で,それぞれの方の意見陳述を聞いていましたが,特にお釈迦様の言葉を引用された宮本さんの意見陳述には,深く心を打たれました。2000年以上も昔の人の言葉が時を隔てても変わらぬ普遍性を有していること,そして,その言葉の持つ力を感じた瞬間でした。きっと,聞いておられた多くの方も同じように感じられたのではないかと思います。

また,同じ11月,先物取引被害全国研究会が秋田にて開催され参加しました。平成22年11月に秋田の津谷先生が突然殺されるという痛ましい事件が起きてから,早6年が経過した今年秋地元での開催になりました。秋田は,前回の先物全国研が開催された平成18年から10年ぶりの訪問となりました。津谷先生は,先物取引被害救済に尽力され,訴訟実務では,被害救済に携わる弁護士が必ずといっていいほどお世話になる最高裁平成7年7月4日判決を獲得されるなど,多大な功績を挙げられていますが,個々の事件の事後的救済に留まらず,被害者を生じさせないようにするため,商品先物取引への不招請勧誘禁止規制の導入に多大な貢献をされた先生でした。研究会は,津谷先生を偲ぶものとなりました。

前回の秋田大会が開催された当時,先物取引被害事件は,如何に過失相殺割合を減らすか,が大きな問題になっており,前回秋田大会では出版されたばかりの「先物取引被害と過失相殺」(民事法研究会)が販売されていました。不招請勧誘禁止規制の導入により,先物取引被害自体は減少しましたが,投資勧誘被害の事件では,今でも,この過失相殺の問題がつきまとっています。

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