さらに核廃絶に向けての安保理決議

2009年9月25日

日本での新政権の発足,鳩山首相の外交デビューにあわせたかのごとく,世界は昨日は地球温暖化対策,今日は核兵器廃絶に向けての安保理決議と続いている。国連安全保障理事会は、核不拡散と核軍縮に関する首脳級会合を開き、「核兵器なき世界」の条件作りを目指す決議を全会一致で採択したのだ。どちらの課題も,ただちに問題解決にむかうというものではなく,今後の各国の粘り強くしかも強力な取り組みなくしては目的を達し得ない課題である。国連という場がこうして注目を浴びることは,我々が同じ星に住む運命共同体であることを自覚させられる良い機会である。

憲法9条の改正論議がなされ,憲法改正にむけての危険な動きが強まっていた。しかし,あらためて武器をもたず紛争解決の手段としての戦争を放棄し,曲がりなりにも非核三原則を守ってきた日本のスタンスが世界的に高く評価されることになってきたはずだ。日本の誇れるものはこの日本国憲法であると自信をもって言えることができるのではないか。再生を期して,総裁選が行われている自民党が,いつまでも憲法改正を党是とし,「保守」を強調しているようであれば,党の再生はないであろう。もっともそうでなければ民主党を中心とした現政権に違いをアピールすることはできないかもしれない。

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