忘年会

2009年12月14日

忘年会が続いている。それぞれの会の性格か,酔っぱらうような忘年会とはならない。12月にはいって最初にあったのは,日弁連の委員会の忘年会である。日頃,互いに課題に対するシビアな意見を戦わせている仲間の会なので,忘年会は意見の発言の背景となる立場などざっくばらんな意見を交換しあうという会であった。先週の木曜日には,裁判官,検察官,刑務所所長,法局長らとの法曹忘年会であった。法曹協議会終了後に恒例の開催となっている。このときの法曹協議会でもエキサイトして白熱する議論もあったが,弁護士会側が昔と比べてやさしい対応になっていて,気まずい関係のまま法曹忘年会にでることにはならなかった。むしろ裁判所内部で見解の違いが表面化して互いに異なった意見に固執する場面があり,当事者にとっては心穏やかではなかったのではないか。「官僚司法」の実態を考えるとどちらが上なのかと憶測したりもした。土曜日には,既に35年も弁護士過疎地といわれたところで法律相談を担当してきている地域の相談所の主催者の方々との忘年会であった。12月定例の相談会の後に企画されていたのであるが,一人の相談予約もなく忘年会だけにでかけたことになった。相談活動をはじめた当初は毎回10人以上の人が予約をしている状況であった。最近はあちこちで無料法律相談が開催され,弁護士へのアクセスが容易になったため,あえて地域の特定の団体が開催する無料法律相談を利用しなくてもいいと言う条件ができてきている。あと,事務所の忘年会,同業者仲間の忘年会,所属している国際奉仕団体のクリスマス会と続く。どの会も飲んで憂さ晴らしをするというような性格ではない。

先週金曜日には,刑事事件で久しぶりに無罪弁論の機会があった。99,9パーセントが有罪である。この事件は少なくとも検察官の「合理的な疑いを容れない程度の立証」はなされているとはいえず,無罪となるべき事案だと思っている。ほとんど有罪推定で審理される日本の刑事事件なので安易に期待することはできない。これが,裁判員裁判であったならおそらく裁判員は合理的な疑いを持つのではないかと思うのだが,,,,,,。

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