日比谷公会堂

2010年2月17日

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「ひびやこうかいどう」という言葉はそれがどんなところかわからないまま耳にしていた。NHKのラジオ放送から流れてくる「のど自慢大会」「三つの歌」など多くの生番組が「〜ひびやこうかいどうからおおくりしています」というアナウンサーの言葉があったからだ。日比谷公会堂をはじめて見たのは,大学生になってからであった。

きょうは,日弁連の会議があったため上京していた。時間の余裕があったため羽田から新橋にでて,新橋から歩いて日比谷公園を通って霞ヶ関の日弁連会館に行く。その途中に日比谷公会堂の脇を通って行くのである。その前を通り過ぎようとしたら,そこに「アーカイブ喫茶」の看板が立てられていて,なかで日比谷公会堂の歴史の展示があるとの案内があり,コーヒーを一杯と立ち寄った。日比谷公会堂ができて今年で80周年を迎えるというのである。

しゃれたコーヒーでもでるのかと思ったが,紙コップにポットから注がれた少し酸味のあるコーヒーが出された味気ないものであった。しかし,そこの展示物には,まさに日本の歴史を物語るさまざまな催しものがこの場所で行われていたことを知ることのできる内容であった。1957年にはカラヤン指揮でベルリンフィルのコンサートが催されている。その前の年には,ウィーンフィルの演奏会もあった。私がまだ10歳のころのことである。戦後からまだまだ復興しきれていないまだ日本が貧しかった頃,世界の一流のコンサートがなされていたのだ。大きく経済成長をしていこうとしているころ,大戦によって荒廃した気持ちを精神的にも充足させる内容であったに違いない。15分くらい時間を費やし,日弁連の会議へと急いだ。

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