判検送別会

2010年3月16日

3月の移動時期,この3月では多くの裁判官,検察官が転勤していく。東京地検特捜部に転勤していく人もいれば,一つの裁判所の支部を一人できりもみしなければならなくなる地域に転勤する若い裁判官もいる。それぞれに新たな思いをもって岡山を去っていく。今度の転勤になった裁判官の数人には事件の関係でも深い思い出をもっている。それは当方にとっての結論の良し悪しだけでのものでない。裁判に深い思索とともに悩んでいる姿がみられる裁判官のだす判決にはどんな結論でも納得はいく。そうした思いを互いに秘めたまま,裁判官は転勤していく。残念ながら,なかなか検察官には当たる事件も少しなのでこうした思いをもつことはない。

さて,送られるものの挨拶に必ず「岡山はやりにくいところだと聞いてきた。」「岡山は難しいところだと言われてきた」などと皆さんがいう。任官まもない若い人たちも同じようなことを言っている。ある意味,岡山の弁護士の気概のあることを示していることでもある。しかし,去るときは言われていたほどではないと皆さんがいうのである。この話は前も書いたが,私の修習時代にも教官から言われた。「ヤマのつくところは難しい。なかでも岡山の津山はむつかしい」と言っていた。これほど言われてきていることだから,岡山がむつかしいところだというのはある意味真実なのだろう。しかし,思いのほかやりやすかったとの感想は,本当にそう思われて良いのかと弁護士側としてはじっくりと考えてみなければならないだろう。

送別会を終えて帰るとき,鞄の中の財布が消えているのに気が付いた。事務所に単に置き忘れていたということであれば問題ないが,どこかで紛失していたのであればこれは大変なことである。とりあえず,クレジットカードの使用には停止をかけておいた。明日は,東京に出張である。航空券もすべてカード決済している。こうしたことがスムースにいかないのは本当に憂鬱になる。

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