普天間の迷走

2010年4月22日

普天間の代替地の決定が行き詰まっている。このことに関して,鳩山首相のリーダーシップが強く問われている。しかし,今日の党首討論で首相自身が述べていたように,政権交代して,県外移設を言い出さなければ,何も変わらず,美しい海が埋め立てられることになっていた。それを変えようと動いていて,そのことが早く決まらないからとそのことだけを責めるのはおかしいと思う。沖縄にその負担を長期にわたって強いてきている全国民に突きつけられている問題である。鳩山首相のリーダーシップだけの問題ではなく,それを傍観してきている我々国民の問題ではないかと思う。代替案があるのならば,首相の腹に任せるのではなく,国民の側からの提言がもっとあっていい。

しかし,今回の交渉が国民の強い後押しがなく,展望の持てないものとなっているのは,単にどこに米軍施設を移転したらいいかという小手先の議論だけに終わっているからである。核廃絶にむけての動きが芽生えているときに,従来どおり核の傘のなかにいていいのか,平和へのリーダーシップを日本としてどのようにとっていくのか,日米安保に変化はないのか,日本の基本的な姿勢をもっと議論する中で決めていかなければならない問題である。こうした議論の無い中で,いくら友愛を説いてみても説得力は生まれない。懸命になんとかしようという姿にきまじめさを感じるが,その戦いはドンキホーテのようなもの,,,,,,。

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