無罪が大きなニュースに

2010年6月24日

裁判員裁判で無罪判決があったことが大きなニュースになっていた。こんなに大きくあつかわなければならないニュースだろうかとも思う。中にはあまり肯定的に捉えていない論調のものもあった。裁判員のコメントもでていた。評議室の中には「裁判のなかででてきた証拠だけを判断すること」「検察官に立証責任」「疑わしきは被告人の利益に」などという趣旨の紙が掲示されいたとの記事もあった。この当たり前のことが,現実の裁判ではそうでもない扱いを受けてきている。まずは裁判官は無罪であるはずがないとの前提にたって審理に立っている。被告人に有利な証拠は信用できず,不利な証拠は有罪とする貴重な信頼性ある証拠として採用される。基本を忘れた判断がプロの間でなされている。

今度の裁判では,法に素人の人々が加わった裁判員裁判で「疑わしきは被告人の利益に」の刑事事件の鉄則を忠実にまもったところがすごい。そして,常にそのことを念頭において評議することを促した裁判官もすごいのではないだろうか。当たり前のことが当たり前の通りにおきたことだ。そんなに大きく報道される必要もない。,,,,,,という感覚でこのニュースが受け止められるようになるといい。このような裁判体で是非とも審理して欲しい事件がある。

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