夏休みなどとは縁がなくなって相当の時間を経過している。ふとつけたカーラジオのニュースで今日が終業式であることが伝えられていた。一瞬，どこの地方の話だろうと耳を傾けていたら，なんのことはない，岡山の話である。これから子どもたちは長い，長い夏休みが始まる。昔からこんな時期から夏休みが始まっていただろうか。少し早いような気がする。そして，夏休みが始まるからには梅雨は完全に明けて，まぶしい太陽が輝いていたと思う。終業式の日は，川での水泳の安全を確認するための木で作られた水泳証も渡され，うきうきする気持ちで家にかえったものだ。
しかし，まだ梅雨は明けていない。激しい地域的な豪雨による被害があちこちでおきている。梅雨明けが近いと思われた今日の天気ではあるが，先ほど県北の地域には大雨洪水警報がまだでていた。気候もずいぶんと変化してきている。夕方の入道雲，雷と夕立で酷暑の夏に涼しい風が吹くといったやさしい気候は今はない。雷は激しく，強烈である。雨は，一瞬のうちに茶色い濁流に変わり，水かさが急激に上昇する。御津産廃処分場の建設阻止事件を受けているが，この処分場は水源の上流に建設される予定である。こうした雨量に対して処分場からの侵出水の安全性が十分に検討されているのだろうか。気候の変化を安全性を検討するうえでは十二分に配慮されていなければならない。業者は安全だと言い張っているが，この自然の力を完全にコントロールできると考えての対応だとすれば，あまりにもおごりたかい態度ではないか。失敗したということではすまされない，住民の命と健康の問題である。