こんなところに産廃処分場

2010年7月20日

20100719(002).jpg

17日,18日と普通に事務所にでかけて仕事をしていた。18日には,事務所に出かける前に知人からの緊急な要件での相談が舞い込んだ。事件当事者にとっては,問題が起きたときがいつも緊急なのだ。こういう相談はたいていが実はあまり緊急でないことが多い。この2日間で予定していた最低限の仕事はできたが,余分に余裕が生まれるまでにはこなすことができなかった。1週間ぐらいの休みがあれば,しっかりと仕事に追いつけるだろうに,,,,,。

連休最後の日のきょうは産廃処分場建設阻止事件の住民の方の集会出席と,学者の方の意見書を準備してもらっている関係で,現地の視察を行った。荒れた,狭い山道を,軽四トラックに乗せてもらって進んで行った。現場を見渡せる尾根づたいに上っていくと一面に山並みが続いた光景が広がった。鳥の鳴き声も聞こえ,案内して頂いた住民の方はすぐにその種類を説明してくれた。そして,いったんそこを降りて,産廃処分場の設置場所のところまで上がってみた。その光景がこの写真である。谷筋にせせらぎの音が聞こえ,水が流れている。この上流にゴミが埋め立てられるのである。この谷川は下流で住民の方の水道水として取水されているところに流れていく。絶滅危惧種に指定されている猛禽類もこの付近に生息している地域である。この谷川に葉わさびも生えていた。こんなところに産廃処分場がつくられようとしているのである。こんなところが産廃処分場をつくる適地であるはずがない。こうした施設は適地にではなく,弱いところに作られる。この直近の集落には業者から大金が支払われている。そこに反対運動が起こることにはならない。しかし,影響を被るのはそこの人々だけではない。業者の「私有地につき立ち入り禁止」の看板は,この環境を誰のものと考えているのだろうかとその傲慢さを際だたせていた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Links

Calendar

  • 2024年4月
    « 5月    
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930