パンダ

2011年2月22日

パンダが日本に初めてきたのは40年ほど前のことである。なんとかわいい動物がいることかと思ったものだ。パンダはクマ科の動物であり,熊のどう猛な遺伝子を持っているはずである。黒い模様に囲まれた目の鋭さにそれを感じさせる。しかし,その姿はどうみてもぬいぐるみのようであり,無警戒になってしまう。そう,「人は見た目」なのである。「美人」は,やさしく,正しい人であるととりあえず勝手に評価してしまう心の仕組みがある。

この見た目の可愛さと珍しさでの「パンダ外交」が今回の目的の一つなのだろう。尖閣諸島問題,中国国内での人権問題など両国の間には厳しい問題が横たわっていて,その問題の解決の糸口が見えない状況にある。そんな問題の隠されたなかでのパンダである。見た目にごまかされてはならない。エジプトに始まった民主化運動は,今やリビアから中国にまで飛び火している。情報の力はまさに国境を越えている。

スケジュール管理のためにタブレット型の携帯を購入した。改めて,この情報の山が一定のルールに従ってたちどころに集まり,知ることができるシステムが備わっている。その情報が今回の民主化運動の大きな力になっている。いまやどこで,この情報が伝えられているかを管理するのは至難のわざである。止めることはできない。さて,この民主化の流れを留めることができるだろうか。

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