和解と出張へ

2011年2月28日

金曜日、前日に引き続いて、和解が成立した。調停から始まって2年間、訴訟で争ってきていた。業者からの工事代金請求事件であった。工事をほぼ終えたのに何かとクレームをつけられて支払いをしてもらえない案件であった。訴訟継続中の1年前に、その物件が思わぬ雪が降って破損した。そのときは、相手方もほぼ支払う覚悟を決めていたときであった。当方は、指示された通りに工事をしたのであって、その工事には何らの瑕疵はなく、工事代金は当然に支払われるべきであると主張し、この日に本人尋問がなされたのであった。審理終結にあたって、裁判官の和解勧告があり、相手方も基本的に支払い義務を認めたので、金額を譲歩して和解を成立させた。

この和解が成立して、ほっとしたところであったが、土曜日に消費者庁主催の会議に出席予定であり、その日のうちに上京である。東京便の最終に搭乗すべく飛行場にむかったところ、岡大の前期入試の終了時間とぶつかり、我が家の周辺は大渋滞。空港に向かうもまったく車が動かない。いつもであれば25分の時間をみていればよかったが、この日は50分を要した。搭乗にもやっと間に合った。駐車場から走り、久しぶりに激しい運動をした気分。

そして、土曜日は9時30分から、消費者庁主催の適格消費者団体等連絡協議会に出席。各適格消費者団体からの差し止め請求訴訟の現状と問題点が報告された。消費者団体訴訟の制度ができて、確実に消費者被害の防止のためにその役割を果たしていることを実感させられた。消費者庁もこれらの動きをせいいっぱい支援している意欲を感じさせられた。そして、いま検討されている集団的消費者被害救済制度の討議状況とその問題点について消費者庁からの報告があった。消費者行政は、豊田商事事件のころから驚くべき進展をしてきている。現在、検討されている制度は、従来の民事訴訟制度では考えられない制度である。動いている消費者法の分野であることを改め実感させられた。

その日の午後は、同じ会場で、消費者庁主催のタウンミーティングがあり、これにも参加してきた。この会場は、日枝神社と議員会館とに挟まれた高台にあり、結構な坂道をあがることになる。この日、この会場と地下鉄の駅とのあいだを3往復した。きょうは、少し足の股のところに筋肉痛がある。出かけるときに空港で走ったことと、この坂道を荷物をもってなんどか往復した運動によるものだろう。

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