浜岡原発いよいよ停止

2011年5月12日

浜岡原発がいよいよ停止する。首相の要請に応えたものであるが、いろいろとこの判断には批判がでている。政権維持のためのサプライズだとか、国民への説明手続きが抜けているだとか、エネルギー政策が示されないままの拙速な判断だとか、、、いろいろである。たぶん、この判断がなければ、逆にいろいろと別の批判を浴びていただろう。要は、何をしても常に批判される立場にあるということだ。どんな批判があろうとも、今回の判断は賞賛されるべきである。現に危険が迫っていて、そのことの切実性は多くの人が同意している。そうであれば、安全を確保するためにまずは危険からの離脱である。その余の原発については同じ判断に至るなら、その時点でストップをかければいい。しかし、その議論も国民的な論議を必要としている。その枠組みをはやくたちあげるべきである。

福島第1原発は、一応の安定状態を取り戻しているようであるが、収束に至るまでにはまだまだ道のりは長そうである。放射線だけはどうしても管理しきれない場面がある。一時帰宅のものものしい装備、自然だけが確実に変化していく中で、人のいない沈黙の村が続く、動物たちがなにもわからないまま、おびえ、野生化しつつある。異様な世界が続いている。学校の校庭の表土をはがし、それを地中の土と入れ替えようとしている。またまた放射性物質をその場に覆い隠すだけのことである。しかし、こうでもしないと処理のあてがない。子どもたちがこの土の上で遊んで育っていかなければならないかとおもうとぞっとする。

こうして、大気、土壌、水、食物の放射線汚染が徐々にすすみ、ただちに健康に影響を及ぼすことのないレベルがあげられていかざるをえない状況となる。やがて、人工放射線によって、地球上で生命を維持できなくなる。荒涼とした沈黙の世界となる。こんな映画でもみるみたいなできごとが今のこの世界でゆっくりと進んでいるような、、、

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