観光も宗教活動?

2006年5月28日

京都での刑法学会も2日目は、早めに切り上げのんびりと観光で過ごすことにした。金閣寺、銀閣寺、清水寺と定番の場所をめぐった。そうはいっても、金閣寺は小学校の修学旅行以来ではなかったろうか。清水寺には何度も行ったことがある。ここにきたことは、日弁連の消費者問題対策委員会のメンバーとして京都仏教会の方々と懇談した会場であったこともあり、その時のイヤな雰囲気を思いだしてしまった。このときの話題についてはまた別の機会にふれることとする。rnrnそれぞれのところに「拝観料」を支払って入場する。特に参拝の目的ではない。きっとほとんどの人がそうではないかと思う。修学旅行の生徒たちが決して参拝という宗教行為のために入場しているとは決して思えない。しかし、入場料ではないのである。拝観料というお布施を支払って入場するのである。それが、証拠に領収書に代えて印刷されてお寺の名前が書いてあるお札がもらえる。入場してから寺をでるまでのあいだにお坊さんに出会うことはない。宗教的なお話を聞く機会もない。しかし、しっかりと賽銭箱があり、おみくじを売っているのであるからちゃっかりしたものである。そして、拝観料は、入場料ではなく、お布施という宗教行為にもとづくものであって、税金の対象となることはもってのほかというのが京都仏教会の考えである。古都税を潜る論議がこのことである。ということで、いただきたくもないお札をもらって古都の名刹に「参拝」してきた。rnrn新緑の美しい、古都の初夏を堪能した。日本の自然のなかに哲学する伝統に触れることができたようで、鎮められる気分を味わった。お札に妙に現世のいやらしさをおぼえながら、、、、

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