京都で春

2007年3月30日

昨日と今日は京都で過ごした。京都で開かれた第57回全国先物取引被害研究会に出席していたからである。1983年6月に福井で開催された第6回研究会以来ほとんど欠かすことなく参加している研究会である。豊田商事事件を被害者救済の立場で実質的に担っていた研究会であったが,現在中心的に担ってきているメンバーが「豊田商事事件は小学校時代に聞いたことがある」とか,講演をお願いした京都大学法科大学院教授は豊田商事事件のことを学生に話しても知らないという世代になってきたと話しておられたが,時はそのように早く過ぎ去っている。研究会の活動も格段にパワーアップしている。今回の参加者は,300名でしかも300名は研究会の会場の関係で定員とせざるを得ず,キャンセル待ちがでたということであるから大変に盛況であった。rnrnこの時期の京都は,観光するには最高の季節である。そのために人の多い時期でもある。妻は京都の街が好きなので京都には一緒にでかけた。研究会の恒例の夜の懇親会は欠席して妻と高瀬川の桜を見ながら散策し,伏見の酒を飲みながら,「おばんざい」を楽しんだ。実は,こうした企画を長女が聞きつけ,昨日は東京での仕事を終え,京都に出かけてきた。今の京都は宿泊がなかなか確保できないが,大津に宿泊して今朝京都駅で妻と出会ったようだ。私は今日の午前中まで研究会プログラムが続いていたので,観光どころではなかった。しかし,午後に大徳寺で落ち合って精進料理をいっしょに食べ,銀閣寺から哲学の道を経て,南禅寺にでて帰りにあらかじめ予約してあった老舗の料亭の弁当を確保して帰宅した。私にとっては半日の京都体験であったが,京都はどにこ行っても京都であるところがいい。研究会での意欲ある発表に刺激を受け,抱えている事件への新たな力をもらうことができたとともに,「京都」体験がいつもと違う春を楽しませてもらえ,わびさびの世界に心をなごまさされる自分にやはり伝統文化の力をも感じた。rnrn買ってきた豪華弁当を食べながら(もちろん飲みながら)これを書いているところである。

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