鈍感力

2007年2月28日

安倍内閣の支持率が下がっていることに神経質になっている状況をみて,小泉元首相は鈍感力を持てと気にすることは無い旨のコメントをだしていた。この「鈍感力」というのは渡辺淳一が言い出したらしい。同名の本が出版されている。rnrn年をとると記憶力が衰えたり,俊敏な動きができにくくなる。このことを受け入れる言葉として「老人力」という言葉が使われたりする。鈍感力というのもとどのつまり感受性を失ったことを積極的に受け入れる言葉として使われているにすぎない。私も,最近この老人力が高まり,鈍感力がでてきたと思う。以前であれば,思わぬ事件の展開におろおろとしたり,窮地にたつとプレッシャーのなかで夜も眠れないことがあったりしたが,なんとなく先の落ち着き先が読めたりして冷静に対応できるようになったなどと感じることがある。記憶力が落ちても何となく全体的にじっくりと見つめるという力はましているのではないかと思うのである。rnrnしかし,鈍感力はあまり持つべきではない。小泉さんだってもっとも世論を気にしながら首相の座に居続けてきた人である。こうした国民の支持がどこにあるのかもっともっと感受性を高めてもらいたいと思う。閣僚のなかには女性を子供を産む機械かのごとく表現したり,日本が大和民族が支配する単一の国家であると堂々と発言してはばからない鈍感さを持った人がいたりする。鈍感力の優れた人たちばかりである。年をとってもこの鈍感力は増さない方がいい。私も,年とともに増しがちな鈍感力だけはその強くなる速度をできるだけ落として,いつまでもセンシティブであり得るよう心していきたい。

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