実は、酔っぱらっています

2007年1月24日

この時間帯に帰ってきた。実は少々酔っぱらっている。rn今日は、弁護士会で司法改革推進委員会があった。委員会では裁判員制度の発足に関する弁護士会の取り組み等が審議されたが、当委員会からこの問題に特別に取り組む別の委員会立ち上げの議題が可決され、その後の委員会の活動内容について論語がなされた。その後、委員会の担当副会長の誕生日であることを理由に有志で委員会の新年会を開いた。その新年会、二次会と梯子をしているうちにこの時間となってしまった。こうしてアルコールが入っている間にも、司法のあり方について口角泡を飛ばす議論が続くのはわが業界の健全さを示すものであろうか。司法改革によって、弁護士急増状況が生まれ、新人弁護士の就職先がにないなどと言われている現状をどのように評価すべきか我々の間でもその意見は分かれる。rnrn今日の会話の中で、私にとって思い出深い事実が思いおこされた。今から20年以上前のことであるが、私が初めて担当した司法修習生の話が話題となった。その修習生の父親は大阪で弁護士をしていたいわゆる二世修習生であった。私は初めて担当する修習生であり、自分の全てをさらけ出しての修習であった。その修習生の出身大学の先輩にあたる弁護士がこの委員会のメンバーにいてその修習生の最近の様子が知らされたのだ。彼の話によれば、その修習生時代の体験が今の自分の生き方を決めたと、修習生時代を振り返って私との出会いを意義あるものであったと話していたとのことである。私も、初めて後輩を指導する担当指導弁護士として張り切って司法修習生を迎えたことを思い出した。しかし、何ができたかは検証しようもなく、またそのつもりもなかったが、第3者を通じて、思い出に残る修習であったと未だに話していただいていることに深い感銘を受けた。彼になにがしかの弁護士としての生き方の例を伝えることができていたのならそれは喜びとすべきである。この話を聞いているとわたし自身が何ができたか自信はないが、人になにがしかの影響をあたえることができたことは非常に嬉しい気分となった。今もまた新しい司法修習生を迎えている。こうした感動をなかなか提供できる機会は少ないが、何かを掴んで私の事務所の修習を終えてもらいたいと思っている。司法改革のなかで司法修習が短期間となり、その内容が著しく希薄化されてきている。法曹三者の実質的な分離修習であり、好ましいことではないと感じている。

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