何もない1日となったが

2006年12月30日

日記だから何もない1日であってもそう書こう。そう思って書き始めている。私の心づもりは、いつもと少し遅めに事務所に出て気になっている仕事に手を着け、年明け早々には充実した気持ちで望めるようにしたい、5日までに仕上げなければならない数十ページになることは間違いない書類を書き上げなければならない仕事に目途をつけようなどと考えてはいた。しかし、29日は本来休みの日だと思えば、徹底的に朝寝をしておこうとゆっくりと起床。ぐっと遅めに事務所に行った。でかけに妻から床屋に行けと言われていた。こういう指示はいつも無視するのだが、きょうは素直に行こうと言う気になった。いつも行く事務所の近くの床屋の予約をして事務所で仕事、でも本来の仕事にはなかなか手つかず、机の書類の山が一つだけ消えて一日を終えた。rnrn今回の旅の余韻がいつまでも頭に残っている。これがストレスを発散させてゆったりとした気分を味あわせてくれているのかもしれない。テレビ番組でもよくプラハのことがモーツアルトなどと関連して紹介されているのに出会う。先日は朝日新聞でドイツの戦争責任の意識の変遷について特集があり、ドレスデンの聖母教会の修復について書かれていた。帰ってからも何かと旅したところの情報にふれることが多い。中世の街並みと文化が残されていたあの歴史の空気の感触をいつまでも思いおこされる。宗教改革からの歴史をもつ教会がベルリンの壁を壊す大きな力となったその日の出来事を感じることができたこと、ライプチィヒの洗練された復興とドレスデンのなお続く復興のなかに戦争責任の問われ方を考えることができたこと、あの数十万冊の本のなかで人間について考えていた人の歴史、コンサートでのきよしこのよるの深く美しい感動的なハーモニー、、いつまでも何かを与えられた旅であったことを感じさせる。こんな旅を次のストレスがたまらないうちにまたしてみたい。とにかく、今年の最後は豊かな気持ちをもつことができた。机の上の未処理の書類の山もなんとかこなせると楽観的にさせてくれるのである。

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