風呂敷

2006年11月29日

今朝、広島高等裁判所岡山支部の事件にでかけているとき、裁判所の前で信号待ちをしていた。後ろに3人ほどのサラリーマン風の人が小声で立ち話をしているのが聞こえた。「前の人は弁護士さんだ。このあたりはこの業界の人が多い。風呂敷を使っているからすぐわかるよ」とどうも私のことを話しているらしい。話している人の横にいた人は風呂敷を使うことを珍しがっていたようだった。この日、私は厚さ5センチぐらいの事件記録ファイルと予定表を風呂敷包んでいたのだ。rnrnそう言えば、以前は裁判官や検察官まで皆さん風呂敷を使っていたように思う。風呂敷に記録らしきものを包んで運んでいれば法曹界の人であるというイメージを持ってもおかしくはなかったかもしれない。しかし、今は記録をリュックにいれて運んでいる人もいるし、たいていは皮鞄を使っている。私も鞄を使うことが多かったが、一度風呂敷を使い出すと止められない便利さがある。そこで、最近は風呂敷を持ち歩くことが多くなっている。風呂敷を使うのは当たり前のような感覚なのだが、どうも他人目には特殊な業界人にみられるようで、同業者からも指摘されることがある。rnrnカタカナで風呂敷の特徴を挙げてみるならば、まずはポータビリティ、ハンディ、フレキシビリティ、スータブル、コンビニエンスなどと表現できるだろうか。包むものの量と形状ににあわせて形を変えてくれる。そしてそんなに高くはない。小さい記録を運ぶには外側の大きい鞄を使うよりはコンパクトに運べる。大量の記録を運ぶには無理な鞄でも風呂敷はきちんと飲み込んでくれる。もったいないの日本の文化の一つのようだが、以前に外国の人と冗談のつもりである時は鞄、袋、ある時はハンカチ、スカーフなどのコンビニエンスグッズと紹介したが通じただろうか。ハンカチなどに使うことは決してないけれど・・・。

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