ショッキングなニュース

2007年5月23日

昨日はいつも書いているブログを書かなかった。受任をして処理をしてきた事件についてとても腹立たしい出来事があり,ついそのことをブログで激しく書いてしまいかねないと思ったので,自制した。このブログはどんなことも脚色はない。事実をそのまま書いている。他人のプライバシーにかかわることは曖昧にすることはあるが,決して嘘は書いていない。そのため,つい筆が走りそうになったので止めたのである。昨年夏以来,ある職場でのすさまじい不当労働行為などがあり,これに対して仮処分,訴訟などの手続きの中で和解をし,なんとか全員の職場復帰を実現したのであった。しかし,会社側はそのような和解を無視して,執拗に従業員たちを虫けらのごとく扱ってくるのである。そんな出来事に経営者として失格であるのみならず,人間として許せない気持ちとなった。もちろん,当の従業員たちの怒りは当然であるが,経済的にも大きな打撃を受けている。そのやるせなさに代理人である私も怒ってしまったのである。

昨日,今日とメールでの相談が相次いでいる。しかもカルト被害関係の相談である。こうした被害はいつかは消えると思いながら今まで私が一人で担当してきた。きちんと対応するには対応できる仲間を増やさなければと思う。こうした相談電話,メールの対応にかなりの時間を割いた。

夕方,ショッキングなニュースがはいった。私と同年配の当会の弁護士が心筋梗塞で倒れたとのことである。先週水曜日の午後8時頃,私が事務所から帰って番町交差点を渡っていたところ,雨が降って周りはいつもより暗いなか,彼の事務所の前で彼がタクシーを拾うとしている姿が、走り去る車のヘッドライトに反射して光る路面に映し出されて黒い影のようにたっていたのを見かけた。彼はいつも夜遅くまで仕事をしている。土曜日も日曜日もよく事務所にでている。根を詰めて仕事をするタイプである。彼は今年還暦を迎えた。このことを帰宅して妻に話した。休日といわず夜遅くまで仕事をするタイプの男であると話をしたが,妻は「それはあなたと同じではないか」とのこと。年も同じである。人ごとではない。容態はわからないが,回復への道を歩んでいることを信じたい。これからの人生が互いにおもしろうそうではないか。

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