弁護士自治は何のため?

2007年5月25日

今年度から日弁連の「司法改革実施対策会議」のメンバーに選任された。司法改革が当初目指した方向にきちんと進んでいるかどうかをチェックし,新たに発生する問題点に対応しながら司法改革の道筋をはずさないようにその取るべき方法を提言していく会議である。考えてみればおそろしい「会議」である。久しぶりに日弁連の委員会の活動をすることになった。

きょうは,私がメンバーになって初めての会議であった。既に「被疑者国選弁護制度の対応態勢について」提言をまとめていた。今日は21世紀の弁護士像〜弁護士に求められる質と役割」の提言をまとめるべく議論が進められた。弁護士自治はなんのためにあるのか,強制加入団体の意味はなにか,多様化する弁護士モデルをどう考えるか,弁護士の質は何でみるか,法科大学院での教育のありかたは,若き弁護士たちの意識は,,,,,,,多様な意見がでてきた。弁護士制度改革推進本部,法曹養成に関する委員会などの取り組み状況の説明を聞いての議論であったが議論は多くまとまりはとうていつかない状況であった。私にとっては久しぶりにこの基本問題を考えるいい機会となった。議論のなかで,今の若手の弁護士のなかには「弁護士自治」なる言葉さえ一度も聞くことなく弁護士になっている人がかなりの数を占める状況となっていることが指摘され,弁護士,弁護士会のアイデンテティーがどこにあるかが極めて曖昧になっていると感じた。議論はまだまだ継続される。

先週に続いての上京であった。先週は「受胎告知」を観た。今週は「モネ展」に行ってきた。国立新美術館である。大勢の人が訪れていた。10時過ぎに美術館についたのであるが既に入場までに10分待ち,鑑賞を終えてでてみるともう40分待ちとなっていた。大原美術館からも「睡蓮」ではなく「積みわら」が出品されていた。オルセー美術館からのものが多く,オルセー美術館で実際にみて記憶のある作品も多かった。空気と体積をもった光が絵に描かれていて,なにかなつかしさと暖かみを感じることのできる絵であった。

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