クレサラ相談

2007年6月30日

弁護士会のクレサラ相談の担当日であった。あらかじめ予約のあった6コマの相談である。3人の事件を受任し,1件は受任を検討中というところだ。本当にこの分野の相談が多い。

先物取引被害にあってサラ金へかけこみ被害を深めた人,既に10年近くも前に浪費で負債を増加させてしまい,サラ金との取引が始まり,それが続いている人,労災事故で働けなくなった人,それぞれ事情がある。しかし,その被害に落ち込んでいったのは消費者金融の高金利にも大きな原因がある。そしてその被害は生活を破壊している。この負債整理ができたあとの生活の確保がどのようになされるかそのことの課題は相談者それぞれにある。こうして,また,新しい悩みを共有しなければならない事件を抱えることになった。

最近は,自己破産の相談にこられた方が,結局は数百万円の過払い金を取り戻す結果になることも珍しくなくなった。高金利と過剰貸し付けが病める社会の一因となり、今その精算という病理現象が生まれているともいえないだろうか。考えてみると法律事務所は社会の変動とそのゆがみの調整の役割を追っているのだろうと思えてくる。

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