いただいた「通信簿」

2007年11月30日

小学校のころ,学期末ごとに通信簿をもらっていた。「大変良くできました」「良くできました」「普通」「劣る」などの段階評価だったと記憶している。そしていつのころからか5段階評価と変わっていった。でも,もららった通信簿は人に見せることはなかった。これは,秘密にしておくものと思っていた。

実は,今日「通信簿」をもらった。担当している岡山大学法科大学院の「消費者法」の講義に関して,受講生が逆に講師を評価し,その結果が届けられたのである。何十年ぶりかの「通信簿」である。評価される側にたつのはなんだか落ち着かないが,その結果は,ここで公表したくなるほど嬉しくなったから恥ずかしながら単純なものだ。こっそりと人に見られぬように開けた通信簿の結果が良かったときのような満足感がある。しかし,今回はしっかりと公表してみる。

総合評価は5であった。アンケートに答えた全員が5の総合評価をしてくれていた。法務研究科の平均が4,1であったからもちろん平均以上の評価をいただいたことになる。全員から5の評価をいただいた項目は「担当教員の授業に対する熱意・意欲を感じた」「教科書の選定,参考書の紹介,資料の配付が適切であった」「この授業を受講することで,この分野の重要性をさらに深く認識するようになった」の3項目であった。私の熱意が伝わり,そのことを評価していただいたこと,この分野にさらに興味をもってくれて私のねらいが達成できていたことにとても嬉しく感じた。来年,この受講生の多くが司法試験に是非とも合格して欲しいと思う。そして同じ仲間として仕事ができる法曹がひとりでも多く育って欲しいと思っている。来年も講師をお引き受けした。講義の準備は大変ではあるが,このように熱意を評価していただき,地味な消費者法の分野に興味をもっていただける人を育てる喜びを来年も味わいたい。

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