霊感商法は消えず

2008年1月28日

昨日は,霊感商法被害対策弁連の会議のために上京していた。ほぼ3ヶ月ごとに集まり,被害救済のための情報交換や現に生じている事案の対策等について協議される。午後1時からの会議であるが休憩もなく午後6時まで続いた。「スピリチュアル」と称して,人の不安感をあおり,霊界の存在をアピールするテレビ番組が,霊感商法を拡大している実態が報告されたりもした。それにしてもこの種問題に関わる若手の弁護士が一挙に増えてきた。数年前に加わった若いと思っていた弁護士が,「いつのまにか若い弁護士が増えてびっくりした」と感想を述べていた。

今日は,久しぶりに岡山の紀伊国屋書店に出かけてみた。私が,出版した本が1冊だけとなっていたとの話を聞いたので,自分の本が並べられているのを観ておきたいと思ったからであった。残念ながらといおうか嬉しいといおうか,私の本は完売となったみたいで,もうどこにも並べられていなかった。その紀伊国屋で占いコーナーがあり,書籍を売りながら占い師が手相を鑑定していた。軽く,占いを楽しむ程度では問題がないが,こうしたブームの存在を悪用して,霊感商法がはびこってくるのである。先日も,自宅に運命鑑定の案内の葉書が入っていた。これに反応するとその後が怖い。ビデオセンターにつながり,高額な印鑑,壺などを購入することになり,カルト集団につながって,さらに高額な献金などをさせられる結果となる。旧約聖書に「彼らはむなしい幻を見,欺きの占いを行い,主から遣わされてもないのに主は言われると言って,その言葉が成就するのを持っている。お前たちが見ているのはむなしい幻,お前たちが口にしているのは欺きの占いではないか。私が語ってもないのに,主は言われると言っている」(エゼキエル書)とある。その昔から,欺きの占いで人は惑わされていたようである。

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