オーバーヒート？

昨日の日曜日は、明日が提出期限となっている書面の作成等のために一日中事務所にでていた。仕事を片付けているうちに新件のファイルが見あたらないことに気がついた。今日は朝から事務員にも指示して行方を探してもらった。これは、答弁書を作成のうえ大阪地方裁判所に提出する必要のある事件であった。数日来扱っていた事件ファイルをチェックしていて、他の記録に紛れ込んでいるのを発見し、ホッとした。こんなとき、記録がハイと返事してくれればと真剣に思うのである。それにしてもここ２週間ばかり次々と新しい相談案件、事件受任が続いている。一日に会い、電話で話す人の数がやたらと多い。ばたばたと事務所で過ごすと帰り際には、やっと事務所を離れることのできる一時の開放感を味わっている。相談を受ける事案はそれぞれにその人の人生に関わりの大きいことばかりであって、その緊張感が頭で交錯する。そんな思いからなかなか解放されないために気分的にブログを書くという静寂の時をえられなくなって昨日はお休みした。頭の中はオーバーヒート気味なのかもしれない。rnrn昨日は、気になる出来事もあった。衆議院補欠選挙があったのである。せめて大阪選挙区で民主党が勝って、今の政治のありかたに疑問符を感じながら冷静に考える状況が生まれることを期待していたからであった。北朝鮮の核実験による国際的な緊張感は、ナショナリズムを刺激し、自民党に有利に働いたようだ。当選者がいずれも喜びの言葉の中で「再チャレンジの機会の保障」を述べていたが、問題は多くの人が再チャレンジをしなければならない社会となってしまっていることでいいのどうかということである。格差社会の是正をどうするかというところに触れられていない。ほんとうはそのことが争点となるべきであった。今日のニュースでは共謀罪は次期国会に三度継続審議とすることになったと報道されていた。弁護士の依頼者密告制度と結びついて、警察国家となりかねない法律であり、当面その危機が回避されたことは安心した。しかし、そのことによって、教育基本法の改正を実現させることに集中というのであるから、そのことが大変である。大阪で民主党が勝っていればこのような強硬路線がとれたかどうかと考えるとやはり選挙結果の及ぼす影響は大きい。

This entry was posted on 2006年10月24日 at 12:18 AM and is filed under 日記. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.