千里ニュータウン

2008年4月20日

昨日と今日は千里ニュータウンに近い大阪大学で、関西地区の大学関係者らもご参加頂いて霊感商法被害対策弁連の弁護団会議などが持たれてこれに参加していた。この千里ニュータウンは、現在約7万人が居住しているそうだ。この街でさえも例にもれず、急速な高齢化が進んでいるという。私がちょうど大学を卒業した昭和45年に万博が開催されていて、その時に作られた街である。既に立て替えられたマンションがあったり、ライフスタイルの変化で公団住宅は大幅な改造なされるなどされていて、時の移ろいを感じさせる。バスの窓からは、岡本太郎氏が制作したという太陽の塔がなんだかさびしそうにこちらを向いているのが見えた。賑やかな人混みとこの塔のセットの写真は、良く見慣れていたが、こうして本物を見たのは今回が初めてであった。

会議は、現在継続している裁判の問題点等の検討、法的構成についての討議、カルトの現状と対策など討議しなければならないことが一杯で、いつも2日間の日程でも消化不良の時間不足で終わる。昨日は、某カルト教団の情報に詳しいジャーナリスト有田さんから、国外での資金の流れ、国内での捜査の動きなどについて特別報告があった。このカルト教団に関わって、教団の中で合同結婚をし、その夫婦が夫婦で救出され、二人の間には子どもいるという人が、救出体験を話をした。救出に関わった双方の両親、本人夫婦らがほんとうに今が幸せであることを皆の前で話したとき、大きな拍手があった。入学式を終えた学校では、カルトがやさしい声をあちこちでかけている。その勧誘の実態は、大学関係者や勧誘を受ける大学生の話からは想像を絶するほどのものがある。この段階でカルトに対する抗体を持っていることが必要であり、カルト対策の教育は不可欠ではなかと思わされる。逆に、「巨大なる凡庸」では、スピリチュアルブームにのり、この被害に陥りやすい下地が形成されている。

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