タイムスリップ

2008年4月21日

今のところに住むようになって7年ぐらいになるだろうか。それまでは,近くのマンションに居住していた。そのマンションは,まだ当時生活していたままの状態で残っている。子どもたちがつかっていた机や,2段ベッドなどがそのまま残されている。日頃使わないものは,そこに保管するようにしている。片づけようと思いながら,今になっているのである。

長男がしばらく米国に留学することになり,予防接種の状況について知りたいとの問い合わせが妻にあったようで,久しぶりにこのマンションに置いてある母子手帳で確認するためにでかけた。子どもたち3人がここで育ち,家族5人でにぎやかに過ごしていたことを,一瞬,暗い部屋のなかで思い出した。3人の母子手帳は,確かにきちんと残っていた。子どもたちの歯の生える経過までが母子手帳には記録されているようだ。妻は,ここは今の自宅からも近いが,思いでのいっぱい詰まっている部屋にひとりではこられないという。

このマンションは,ちょうどオイルショックの時に建築されていた。世間が,照明を暗くして節約していたのに,このマンションの廊下には白熱球が光々と輝いていたことを思い出した。それから7,8年して住むようになり,そこで約20年間を過ごしたことになる。タイムスリップしてしまう場所が,無精なために残されているのはいいことなのか?

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