盲導犬

2008年5月26日

午前中に岡山市内のライオンズクラブの周年行事があり,参加した。男性会員がほとんどであるが,今日のクラブは女性だけで運営されているクラブである。記念行事のひとつに盲導犬の贈呈があり,盲導犬とプレゼントされた視力障害者の方も参加されていた。盲導犬として訓練し,きちんとその職務が果たせるようになるにはかなりの費用を要する。2才の犬であると聞いたが,これから犬と2人3脚の生活が始まるのだと思うと,おれが主役と言わんばかりにまだ結構自己主張していた若い盲導犬のこれからの「犬生」が互いに充実したものになることを願った。視力障害者の方は多くいらっしゃるが,盲導犬とめぐりあえる人はごくわずかであり,どんな基準でこの方は選ばれたのかとすかしばかり気になった。こうしたことから,一般的に視力障害者の方の支援プログラムとして評価されなく,ライオンズクラブ本部からの盲導犬事業に対しては助成対象とならないとのことである。なんとなく分かったような理屈ではあるが,もっと広げていくべき事業だとすれば,積極的に取り組んでもいいのではないかと思えた。

この会場から帰っているとある宗教団体が「身障者のために募金を行っています。ご理解とご支援をお願いします」と街頭募金活動がなされていた。これまた,こんなに抽象的で一般的なことを言われても募金する気にはなれない。何のためにどこに寄付するのかなど明確な説明がなければ,怪しげな宗教団体に安心して募金する気になれない。

そして,夜は社会福祉法人の理事会があった。昨年度の事業報告,決算報告がなされたが,思いがけず黒字決算である。しかし,その実態は,介護などに関わる職員の退職があったにも関わらず,労働条件は厳しい職場であって新規職員採用の目処がたたず,給与の支払いが予算より少なくなったということである。一方において,退職者の年齢で職員採用の申し込みがあるとのことである。老後の不安からまだ働こうとしているのであるが,これでは,老人を老人が介護するというそんな夢のない職場となってしまう。介護費の給付基準の切り下げが,こうしたところにも波紋を投げかけている。

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