危険な忘れ物

2008年7月21日

昨日,帰宅して少し処理をしておきたいことがあり,ノートパソコンを持ち帰った。帰り際に気づいのだが,一番に出張だったので岡山駅にバスで直行していたため,事務所には車はない。バス停まで傘をさし,パソコンともう一つの荷物をもって1台をやり過ごしてしまい,次のバスを待った。すぐにバスはきたが乗っている数分のうちに激しい雨になった。バス停をおりたときから,スコールの様な雨で,自宅までの200メートルほどの間に紙袋の荷物はぬれて破れてしまった。

しかし,帰宅してパソコンに触ることはなかった。今日,事務所に持って行こうとしたがパソコンがない。持ち帰ろうとしたけれど結局事務所においてきたのだろうと思い,パソコンのないことをあまり気にしなかった。しかし,事務所で確認したがやはりパソコンがない。昨日の事務所をでてからの行動を思い出していたら,運転席の後ろの席に座り,パソコンをバスの空いていた隣の座席に置いたことを思いだした。降車するときに膝のうえに置いていた荷物と傘を持って,ノートパソコンはそのままで降りたのだとその時の様子が映像のように思い出された。

ノートパソコンには最近書いた裁判所提出の書類等が残されている。メールのやりとりもかなり残っているはずである。このノートパソコンを使えば,パスワードの必要なセキュリティのかかったホームページにアクセスできるはずだ。私のプライバシーのみならず,他人のプライバシーも相当はいっている。そう考えるとぞーっとしてきた。今回は,記憶をかなり鮮明に思い出されて,乗車する前に確認したバスの行き先表示もはっきりと記憶に甦った。しかし,このことを考えている間は,不安でしょうがなかった。もしかして,私のアドレスで次々と不正なメールが流されていたらどうしようかなど心配した。何気なく使っているのノートパソコンがプライバシーの固まりであることを強く認識させられた。不安というより,恐怖感があった。このパソコンは,買い換えを予定していたので,財産的には被害は少ないが,その中身が問題なのである。

該当のバス会社に連絡をいれたところ,すぐに預かっていますとの回答であり,一挙に安心。こうして,ひやひやしたことをこうしてここで書いていられることとなった。私の重大なミスがあって,無駄な時間を過ごしてしまったが,すぐに何気なくみつかった安心感からか,逆にとてもいいことがあったように感じられる。

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