コンサートと感動のオリンピックゲーム

2008年8月22日

恒例の8月に岡山友の会の主催で開催されるクラシックコンサート,今年は篠崎史子のハープと佐久間由美子フルートのデュオリサイタルであった。夕方から,岡山シンフォニーホールにこのコンサートを聴きに行った。フルートの豊かな音色と優雅なハープの響きに,しばし夢の世界を散歩しているような気分にさせられた。途中のトークで,演奏しているフルートは18金なのだということが分かった。早速,その重さを推測し,金の価格を掛けて,その価格を想像してみたり,夢の世界ばかりではなかった。そのためか,音色はとても豊かに感じられた。演奏者によっては純金製を使っている人もいるとか。高価か否かと言うのではなく,あくまでも音色の好みによるものだとか。そして,何よりも演奏者自身が,オリンピックのソフトボールの試合を見ないで,たくさんの方が聴ききてくれたことを感謝するなどというトークがあったものだから,コンサートが終わったら早くこの試合をテレビで観戦しようとおもいながら,聴き入っていた次第。幸いなことに後半は,知人のピアノ調律師さんが,前方の特等席を譲ってくださったので,金色に輝くフルートを間近にみながら,最高のポジションで聴くことができた。

帰ってからは,すぐにソフトボールの試合をテレビで観戦した。アメリカに勝っての金メダルである。5は3より大きい。デジタルの世界は常にそうである。しかし,人間の世界は,そうとは限らない。客観的な力の差だけで勝敗は決まらない。おごり,不安,自信,動揺,,,,,,さまざまな要素が加わってくる。そして,力の差だけでない結果が生まれる。執念と集中力が,7回裏の鋭い3塁ライナーをキャッチする超ファインプレーを呼んだ。場合によっては,緊迫感からぼてぼてのゴロさえも処理を誤ってランナーを進めてしまうかとさえある。これが,ドラマである。選手一人一人の思いがこもっているとみるからこそ,我々も感動させられる。しかし,常にこうした精神力が良い方向に向かうばかりではない。焦りがとんでもない方向にゲームを進めてしまうこともある。星野ジャパンの明日の韓国戦はどうなるだろうか。それぞれの思いがどのように作用するか,これもみものである。

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