言葉の力,民主主義の力

2008年12月29日

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今年はまだやり残した仕事がある。気がかりな事件がいくつか残っている。しかし,きょうは年賀状などの整理とチェックをした。出さなければならない人の顔が次々と思い起こされるが,基本的に年賀状は出さないことにしていると思ってしまえば気は楽になる。だすのは依頼者などのさしたる基準もなく事務所の名簿に残っている範囲である。でも,身勝手ではあるが,人からいただく年賀状は,いつも楽しみで,じっくりと読ませていただいている。正月の楽しみのひとつである。

午後には,街をぶらぶらとした。比較的中心部にも近いところに事務所があるが,いつも事務所と裁判所の往復で周辺の繁華街にでかけることは少ない。紀伊国屋書店にもぶらりと寄ってみた。昨年の12月に出版した「マチベンのリーガルアイ」もまだ書棚に飾られていた。まだ置いて頂いているのは嬉しいことである。エスカレーターに乗り,書店のフロアのところにでるとオバマ次期大統領の演説CDが流されていた。そして,その演説集が本になって出版されていたのだ。ケネディ大統領が就任したときも,大統領就任演説が本になって出版された。たしか,濃い朱色の表紙で学習研究社からではなかったかと憶えている。リンカーンのゲッティスバーグの演説にも匹敵する名演説で,分かりやすい英語であった。オバマの演説も日本語も十分でない日本の首相が誉めた英語である。本をめくってみると対訳となっていて,分かりやすい構成であったのでつい買ってしまった。この演説は,キング牧師の「I have a doream」に対比させていつまでも語り継がれるものとなるだろう。言葉の持つ力と,民主主義の力をアメリカの今回のアメリカの大統領選挙で見せつけられた思いである。今の日本の政治の閉塞状況からみるとそのことを思い知らされる。

長男がアメリカから帰ってきての土産は,このオバマグッズであった。オバマのマークのはいったエコバッグ,オバマの肖像の描かれたTシャツ,ステッカーなどである。当選後の有権者からの寄付を証明するステッカーには「yes we did yes we made history」と書かれている。新しい歴史を人々が創った。この民主主義の力に裏付けられた力強いリーダーシップは世界の平和をどのように舵取りをしようとしているのか気になるところではある。世界の経済不況の元凶となり,戦争仕掛け人であるアメリカではあるが,こうしたシステムが働いていることの力強さをなお感じることができる。

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