精神医療センター

2009年2月25日

なんとか,時間をつくって,精神医療センターにでかけた。医療観察法に基づく国選付添人としての仕事である。対象者に面会をしてきた。以前の「県立病院」である。医療観察法に基づく留置鑑定,治療などを実施することのできる医療施設である。実は,新しくなって初めてでかけた。対象者と1時間ぐらいいろいろと話をしてきた。面会に立ち会う人もなく,病院側も国選付添人だと言えば,スムースに本人との面会をさせてもらった。

しかし,建物の各セクションごとにしっかりとドアのロックがなされ,開閉には係の人がロックを解除するカードを使いながら案内してくれた。こうした状況をみてやはり隔離施設であることを実感させられる。本人は,その拘束感はほとんど感じることはないようである。落ち着いて生活ができて,もったいない,ありがたいと言っていた。この人にとって,もっとも良い治療が本人のためになされるようにするのが付添人の役割である。きょうは,担当医の方のお話を聞く時間がもてなかった。生活の状況なども確認しながら,どうしたらこの人のこれからの落ち着いた生活が確保できるだろうかと考えていたが,もはやこれはこの法律のなかだけで解決する問題でもなさそうである。法に期待されている役割を果たすだけであれば,もうあまりすることはなさそうな事案であると思われた。本人のこれからの生活が安定してもつことができるようにとの観点から考えれば,いろいろと環境調整が必要な事案であろうか。人は老いてくる。生活能力は次第におちてくる。それでも最後までその人の人生を歩むにはどうしたらいいのか。社会,行政が一体となって取り組まれなければ展望は見いだせないようだ。この人は治療は必要ない,,,,しかし,精神的に安定できる環境は必要としている。

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