いよいよ全件,被疑者弁護人制度

2009年4月5日

昨日,当番弁護士出動要請があり,今日,接見に行ってきた。当番弁護士は,もともと逮捕・勾留されている被疑者に対して,要請があれば1回は無料で弁護士に接見できるという制度として発足した。逮捕されて身柄を拘束されて,今後の手続きのこと,黙秘権などの権利のことなど不安におびえて虚偽の自白をすることなどがあってはならないとまずは基本的な法律的知識をもってもらうことに目的があった。特に,初めての身柄拘束のなかで,不安のなかで捜査官の甘い言葉にのって取り返しのつかない供述調書が作られてしまうことを防ぐことには大きな効果があるはずだ。

5月21日からの裁判員制度の実施と軌を同じくして,被疑者国選制度が始まる。逮捕された被疑者にも弁護人がつかなければならないことになり,経済的理由で弁護人に依頼ができない場合は国の費用で弁護人を付けることになるのである。その被疑者国選制度の対応に弁護士会は,その準備をしてきているし,各弁護士にかなりの負担が増えてくることになる。実は,その制度の実質的な運用が既に始まっている。今日の当番弁護士での接見も,弁護人選任の希望があって,経済的理由で選任することができないので,法テラスの日弁連委託事業で費用を法テラスが負担して起訴されるまで弁護人に選任できる制度を利用して,弁護人として選任する手続きにはいった。実質的に被疑者国選制度と同じ効果のある活動となっている。

午後からは,私の担当する土壌汚染事件について,近弁連,大阪弁護士会の環境・公害関連の委員会の調査があり,現地の案内,説明等をした。改めて,日々汚染された土壌の上で居住する不安な住民の人の気持ちを体験する一日となった。その調査に参加した弁護士の一人が,かつて私の事務所で修習した弁護士であった。こうした活動に参加して,活き活きと仕事をしている様子をみて,なつかしくおもうと共に,嬉しく思った。法曹の出発の始まりに関わることのできた人は30名ぐらいにはなっているだろう。たぶん、もう来年からは修習担当を引き受けないと思う。修習を担当するのも結構エネルギーを使うものなのだ。

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