キャンパスでカルト対策

2009年4月11日

キャンパスは,新入生を迎えて賑やかにサークルなどが新人獲得へと勧誘を行っている。こんな勧誘の中にカルトの勧誘が混じっているから要注意である。カルトにとってもメンバー獲得の絶好の時期なのである。今日の山陽新聞では岡山大学でサークルの学内勧誘活動は,大学側の指定した団体名を記名した腕章をつけてないとできないようにしているとの報道がなされていた。勧誘する団体名を名乗らなかったり,大学の公認団体を装ってカルトの別働隊が学内で活動していることが情報としてもたらされていて,被害を少しでもくいとめようという予防策である。

大学が積極的にこうしてカルト対策をするようになったことは大きな前進である。いったん,カルトにはいってしまえば,なかなか脱会することは難しい精神状況となるし,オウム真理教の場合がそうであったように学生生活を離れて,破滅的な人生をたどるようにもなって回復しがたい被害をこうむってしまうことにもなりかねない。日本ではキャンパスにおけるカルトの活動に関して寛容であり,大学として対応をするということがなかなかなかった。しかし,最近ではやっとカルト被害の深刻さに気づき,その予防策をとるようになった大学も多くなった。霊感商法被害対策弁連ではカルトの注意を呼びかけるビラを毎年春のこの時期に用意して,学生に配布を希望する大学にはこれを無料で渡してきていた。岡山大学でもここ数年,このビラを配布して頂いていた。ことしは一歩踏み込んで,勧誘の規制をしたのである。大きな前進であると行って良い。キャンパスは,いろいろなカルトが正体を隠して新人獲得のためにもっとも活発に動いているときであるという認識を持つべきである。

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