依頼者,知人の逮捕

2009年5月22日

もう,10年近く前から面識のある方であった。そのころ,がむしゃらに理想をかかげて突き進んでいた。そんな活動を支援することもあった。この人はいままでも突然に事務所を訪ねてくることはあった。困ったことがおきれば,日頃のご無沙汰はなんらの障害とせず,話していくのである。何らかの対応が必要なのかとおもえばそうでもないようであったり,良く理解しがたい行動もあったが,常に前向きに突進している姿だけは変わることはなかった。たいていは,相談にはくるが,その後は自分でなんとか処理をすませていたのが今までのパターンであった。

そして,最近になり万策尽きたとの相談があった。活動を止めざるを得ないことになったとのことであった。さすがに,前の元気は消えていた。それでも新天地で新しい生活を障害をもった子どもと共にやっていこうという信念だけは見えていた。その処理を当方の事務所でしているうちに,逮捕との知らせである。驚きであった。警察がきて逮捕されるときに私への電話があった。こんな経過のある方で,当方への相談である。断るわけにもいかない。裁判員制度とともに被疑者国選の始まったきょう,私選でこの事件を受任することなった。

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