スケジュールが空白

2009年6月16日

法廷,相談の予定がまったくはいってなかった。こんなことは滅多にないが,いくつかの準備書面を仕上げようと頭のなかでは予定を立てていた。そうではあっても飛び入りでの相談が2件入った。簡単な相談であり,時間もそんなにはとることはなかった。記録も落ち着いてチェックすることができ,証拠の見落としのあることも気づき,改めて構成を考え直さなければならないこともでてきた。3通の準備書面を仕上げ,1通の新件について文書の発送をした。メールでの相談2件に対応し,打ち合わせの連絡をいれた。これが,私の一日であった。頭の中の予定ではもう一通準備書面を仕上げる予定であったが,これは持ち越しになった。

こんな一日のなか,午前中に受け取った手紙がずっと気になっていた。友人の弁護士からの手紙である。彼の妻がなくなったことの正式な連絡であった。メールではそのことは知らされていた。今日の手紙には妻の生まれてからの経歴,彼と出会った経過,最近の闘病の経過などが写真とともに送付されていた。ガンと闘いながら,最後まで生きるという前向きな姿勢であったようだ。彼は,受験に追われ(きっと大学入試と司法試験のこと),お巡りさんに追われ(きっと大学紛争の際の公安警察),スケジュールに追われ(きっと,マルチに働き続け,時間を惜しんで良い仕事をしていること),これからの生き方をゆっくりと考えてみたいという内容の手紙であった。そう言いながら,きっと彼はがむしゃらでそして,自分に与えられた責務を感じながらまだ走り続けるのではないかと思っている,,,,,。仕事をしている間,なんどか読み返していた。

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