やっと平熱

2009年6月27日

昨日は,朝も夜も36,8度であった。平熱の範囲とは思うが私にとっては少し熱があるのかもしれないと判断される熱である。気分は水曜日のことを思うとすっきりとして,快適であり,健康であることの有り難さを感じていた。今朝は,35,8度であった。これがわたしの平熱なのだ。早めに帰宅して早めに眠りについてリボビタンを飲んでのんびりと過ごした効果だ。しかし,日頃の生活のペースもこのぐらいにしておくのがいいのかもしれない。

玉島簡易裁判所に午後からでかけた。予定時間より30分も早く着いたため,裁判所の近くのかつての商店街だったあたりを散歩した。こののんびり感がきょうは心地よかった。東映という看板の字が残った建物があったり,昔ながらのガラス戸のある店構えの店が昭和のころの雰囲気そのままに残っていたり,タイムスリップしたような光景をながめた。駄菓子屋があって,子どもたちが集まっている風景がそこにあってもおかしくない雰囲気なのだ。美しいものが残っているというよりも,ほんとうにここの商店街の人たちの生活は成り立っているのだろうかと心配させられた。

夜のニュースで,ドレスデンの街が新しい橋が架けられるために世界遺産からはずされることになったことが知らされた。あのフラウエン教会の復興が完成した年にその教会とエルベ川との間にあったアパートに宿泊して訪問した街であった。広島と同じように焼き尽くす爆撃にあって,世界最大のジグソーパズルと言われたほどがれきを組み合わせながら元の教会をかつての敵国の市民と一緒になって復元させた。もともとはルターが建設した平和の象徴の教会である。エルベ川河畔に映し出される街の美しさは,まさに絵はがきのとおりであった。しかし,この街にも人が住んでいる。いつまでも中世のままでは生活はできない。できれば橋をつくらないで,トンネルにして美観を残してもらいたかったが,橋ができても,この街の美しさには変わりはないし,その平和を訴え続ける象徴は人の心に訴え続けるものであろう。

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