消費者契約法、特商法勉強会

2006年9月9日

岡山弁護士会消費者被害救済センター主催で消費者契約法、特定商取引に関する法律(かつての訪問販売法)、割賦販売法の勉強会があった。埼玉からこの問題の第1人者といっても良い池本弁護士を迎えての勉強会であった。頻繁に利用すべき法律であるにもかかわらず、法改正が激しく、この法律が適用となる事案は消費生活センターに任せればいいという安易な気持ちから弁護士は手を抜いてしまいがちな分野である。しかし、年間130万件ほどの全国の消費者生活センターによせられるほとんどがこれらの法律に関わる相談であることを考えれば力をいれて取り組む必要のある分野である。rnrn私も、まだまだ割賦販売法、訪問販売法などの法の整備が十分でないころ、この分野で新しい判例をとろうと頑張っていた時代があったことを思い起こされた。現在の法でもやはり戦いの姿勢を忘れて取り組むとなんらの進歩のない結果しかえられない。改正後の今ある法で満足し、その枠組みの中での思考に留まりがちになってきている自分に気づかされた。やはり、救済されなければならない事案は戦いの姿勢をもって創造的に考えていかなければ道は開かれないということをきょうの講演のなかで改めて認識させられた。まだ、「抗弁の接続」など規定のないころ判例のなかでまず認めさせ、、それが新しい法律をつくり法改正につながていくといったあの頃の弁護士としてのやりがいのあった気持ちを思い起こさせてもらった意義ある勉強会となった。rnrn池本さんとは、かつて豊田商事事件でご一緒し、大学の後輩でもあることなどから、親しく交流をさせていただいている弁護士である。彼は、経産省の産業構造審議会の委員や明治大学法科大学院、大宮法科大学院などで消費者法の講座をもっている。きょうは、大宮法科大学院の講義の日であったが、無理をお願いしてきてもらった。勉強会終了後は消費者被害救済センターの運営委員のメンバーと一緒に楽しく歓談の時を持つことができた。彼は出張の時は美術館めぐりをよくするようで、大原美術館にも何回か寄ったとのことである。今度は東京での企画展で大原美術館の所蔵品がみられるとのことで楽しみしていた。

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